9.ピアノ
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
編曲:梶浦由記
小さな貝殼ひとつ
飾る海のピアノ
さびしいラムネのような
音符がほら
こぼれ出す
何を戀しがって
この胸は泣くのだろう
愛を飲み乾したら
もう海の底には
遠く
波音に誘われて
爪彈く青いピアノは
逝く春の思い出を
このまま戲れに
なつかしむ
いちばん好きな曲だけ
彈けずにいた ずっと
貴方が教えてくれた
音符がもう
見えなくて
愛を戀しがって
この胸は泣くのです
肩に優しい手を
まだ待っていたくて
ひとり
波音に誘われて
寄り添い離れる和音
この指が紡ぐのは
悲しい歌ばかり
波音寄せて返し
爪彈く青いピアノは
逝く春の思い出に
貴方の手のひらを
なつかしむ
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